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カート

カートが空です

FEATURE

ateliers PENELOPE Standard | Vol.6 [Rough Bag]


いよいよ今年も暑い暑い夏がやってきました。

写真は先日高速道路から見えた、燃えるような夏の夕焼けです。蒸し蒸しとした湿気はしんどいのですが、くたくたになった1日の終わりにこういう空を見ると、夏も悪くないなと思います。

 

 

ateliers PENELOPEのビルがある中目黒・東山エリアは少し高台になっていて、夏は2階のショップから遠くの巨大な入道雲や、綺麗な夕空がよく見えます。最寄りの中目黒駅からは徒歩12分ほどとなかなか距離がある当店ですが、渋谷駅からバスだと山手通りのドン.キホーテ本店のそばのバス停まで15分かからずにお越しいただけるので便利です。店内を涼しく冷やしてお待ちしております。

 

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帽子や日傘・水分補給のドリンクなど、快適に過ごすためなのに、夏は色々と持ち歩く物が増えてしまいます。夏服はコートのように大きなポケットがないので、なにかとバッグの中身をごそごそと捜索しがちです。

ただでさえ暑いので、できるだけ身軽でいたい毎日。汗をかいたときに体に密着せず、軽くて嵩張らず、両手が自由になって、できれば洗えて...。そんなバッグは重宝しますよね。ペネロープのバッグたちは個性派もそこそこ多いので、全てを叶えることはなかなか難しいかもしれないのですが、今回の「ateliers PENELOPE Standard」はそんな夏の毎日を快適にし、素材の風合いを楽しみながら使える、長年の定番2Wayトートバッグをご紹介いたします。

 

 

綿75%・麻25%の混紡糸を細かいピッチで織り上げた、滑らかな手触りのヘリンボーン織り。岡山県・倉敷の製織工場で織り上げていただいたオリジナル素材です。長年続けてきたこの 綿麻ヘリンボーン 生地の最初のプロダクトとなったのが、2007年頃から展開している「Rough Bag / ラフバッグ」です。

これまで 綿麻ヘリンボーン は、深緑・オレンジ・ナスコン・キャメル・ベージュ・グレーなど...実に様々なカラーを展開してきました。現在は生機そのままの色を生かした「ナチュラル(生成)」と在庫限りの「チャコール」の2色展開となります。

 

Photo by gorta yuuki

 

大変残念なお知らせをしなくてはならないのですが、これまで長年のあいだ帆布だけでなく、オリジナル生地の生産で大変お世話になっていた製織工場が昨年休業され、現在は同じ環境で生地を織っていただくことが難しくなりました。

1日1台50mしか織ることができない昔ながらのシャトル織機で織られた、職人の手仕事を感じられる生地たちは、今ある在庫で最後になる予定です。私たちも少しずつ大切に製品にし、お客様へお届けしていきます。(これから少しずつ生産拠点を変更していきますので、オリジナル生地を作らなくなるわけではありません。)

 

 

細かな線がV字状に連なるヘリンボーン柄はヨーロッパが発祥とされています。ヘリンボーン(Herringbone)= 「魚のニシン(herring)」の「骨(bone)」 という意味ですが、日本では杉の葉を連想させることから「杉綾」とも呼ばれます。同じ柄なのに地域によって「動物」と「植物」のイメージに分かれているのは、それぞれの暮らしの背景も感じられてなんだか面白いですね。

比較的薄手の織地をワンウォッシュ(洗い)加工することによって、高密度な織の目がぎゅっと詰まり、空気を含んだような起毛感が出ます。コットンに少しだけリネンが加わることでしなやかな手触りになり、生地に綺麗な落ち感が出て、繊細で幾何学的なヘリンボーンの表情に柔らかな深みが生まれています。

 

 


ご家庭で気軽に手洗いいただける素材は汎用性が高く、これまでバッグ以外にエプロンなども製作してきました。わたしたちはバッグのブランドですが、作業に欠かせないエプロンは大切なプロダクトのひとつです。写真はデザイナーが使い続けている 綿麻ヘリンボーン 素材のエプロン。沢山洗濯を繰り返し色褪せてきてますが、いい感じのアタリがでてきています。

 

 

ほぼ正方形に近いシンプルなマチなしのボディは、生地幅をいっぱいに使い、生地ロスがほとんど出ないデザインとなっています。織りの企画から生地作りに関わっていると、生地を作業台に広げた時に自然と布の表情(奥行き)のようなものが見えてきます。

理想の形に近づけるために生地をつぎはぎする方法もありますが、できるだけ生地が持つ本来の表情を活かし、その魅力がデザインの一部として感じていただけるようデザインをする。これは創業時から変わらない考え方です。

 

 

トップがどこか肉厚でふっくら愛らしく見えるのは、口元にぐるりと一周、ボディの半分ほどの高さに折り畳んだ生地を這わせたポケットをつけているから。 この口元のポケットがとても便利で、大きくて柔らかい素材のバッグにありがちな「入っているはずなのに見つからない」を解決してくれます。

 

 

A5サイズが余裕で入る、H25cm × W20cmのポケットが口元に4つ。よく内ポケットにハンカチを入れたら他のものが入らない、むしろハンカチすら入らない、なんてことありませんか?

ラフバッグならその心配は無用です。ハンカチやティッシュ、鍵、イヤホン、携帯、サングラスなどの細々したものがゆとりを持って心地よく収まり、取り出す時もアドレスがきちんと決まっているので迷うことはありません。Hold Pouch(SS)もまるごと入れることができました。

 

 

センターに入ったポケットの割やハンドルの補強ステッチは、生地を全面に出したデザインの中のちょっとしたアクセントにもなっています。サイドのまとめが何重にもなるので縫うのがちょっとだけ大変なのですが、縫製工場の職人さんがいつも綺麗に仕上げてくださっています。

 

 

長めのワンショルダーと短いハンドルがついた、シーンに合わせて2Wayで使い分けができるバッグの口元にあえて留め具は付けていません。持っていただくとその理由はお分かりいただけるかと思います。

短いハンドルで持った時は自然に口元が閉まり、肩掛けにしたときはボディの左右が吊られて三角に近いフォルムとなり、ポケットの重みで口元が自然とまとまるのです。金具やベルトが付くと、きっとこの有機的な布の動きやフォルムはどこかかしこまった雰囲気になってしまう気がします。

 

 

四つ折りに畳めばコンパクトになるので、夏のご旅行の際など、メインの持ち歩きバッグと別にスーツケースに1つ忍ばせておくこともできます。ご家族で兼用して使うこともできるユニセックスなデザインは、気軽にご家庭での手洗いが可能で、ジムの着替えを入れるバッグやショッピングバッグとしてもお使いいただけます。(A3サイズはジャストサイズで薄手のものなら横でぎりぎり入ります。)

 

 

気取らない上質さを心地よく日常に取り入れられる Rough Bag。シンプルなことを続けた結果、発売から19年が経ち、お陰様でこれまで本当にたくさんの方に手に取っていただいてきました。これからも誰かの日々にさりげなく寄り添う定番として、作り続けていきたいアイテムです。

 

>> Rough Bag の商品詳細はこちら


綿麻ヘリンボーン素材の他のアイテム
>> HB Hanging

 

写真・テキスト / Nao Watanabe

©️2026 ateliers PENELOPE

 

ARCHIVES — 過去記事一覧

ateliers PENELOPE Standard
Vol.1 [Safari Shoulder]
Vol.2 [Cecil-FM]
Vol.3 [#6 Cylinder Bag]
Vol.4 [Hold Pouch]
vol.5 [AP Boston]

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