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FEATURE

ateliers PENELOPE Standard | Vol.2
[Cecil-FM]

 

 

ateliers PENELOPEで長年作り続けている定番アイテムをご紹介する「ateliers PENELOPE Standard」。第二回はオリジナル素材フレンチミリタリーコットンを使用したトートバッグ「Cecil-FM(セシル-FM)」の特集です。

ミニマルで丸みのあるデザインながら、どこか重厚感も漂うやや大きめのフォルム。重い荷物を入れても負けない、無造作に荷物を降ろした時も倒れず自然に自立してくれるしなやかなハリ。それらを叶えているのは、繊細さと頼もしさを兼ね備えたオリジナル素材、フレンチミリタリーコットンです。

私たちのものづくりは、素材を見て・触って・気に入って、その布の表情からどんな形が似合うのかイメージをする、そんなところから始まります。いつも主役は素材・生地であり、それは創業当時からずっと変わらないプロセスです。帆布をオリジナルカラーで染め始めたのも、帆布製品が今ほどポピュラーではなかった当時、既製に作りたい色がなかったからです。そして風合いを追求するために二次加工を施したり、時には織から企画をして少しずつオリジナルの素材を増やしてきました。

 


Photo by gorta yuuki

 

今やすっかり定番となりateliers PENELOPEのラインナップに欠かすことのできないフレンチミリタリーコットンは、1920年代の仏陸軍のライダーコートから着想を得て織の組成を再現しました。岡山県・倉敷の織工場で昔ながらの力(りき)織機で織られた高密度でしなやかな平織り生地を、オリジナルのカラーで染色した後、あえて生地の表面をバイオウォッシュ加工で摩耗させることで程よい色褪せと起毛感が生まれます。コットンなのにレザーのような奥行きとヴィンテージ感が魅力です。定番のパラフィン帆布とはまた異なる切り口で生まれたこの素材は、ミリタリーでイメージするアーミーグリーンをより深く、僅かに青みも感じられる色味に仕上げたオリーブをはじめ、あえて渋めのカラー展開となっています。

2019年から展開をスタートし、バッグの第一弾は現在も展開しているボストン型の2WayトートのRide(ライド)Cecil-FMはその翌年2020年に発売しました。そして BIQUI par ateliers PENELOPE(当時は Bonjour biqui Bonjour)の初ラインナップとなった同素材のコート First-FMやEncore-FM(現在はEncore-FM-Fiocch)もこの生地と一緒に生まれました。なんだかもっと長いこと作り続けているような、そんな愛着をデザイナーもスタッフも感じています。



 

オリジナルで生地を作るということは、在庫を持つことだけではなく、その生産背景をお客様に伝える責任も伴うことだと思っています。生地の規格で紡績された糸を織機に仕掛けることも、熟練した職人の技術が必要です。高密度で織り上げるため小さなエラーが生地の仕上がりにも関わってくるのです。フレンチミリタリーコットンは当店のものづくりに理解があり、長年携わっていただいていた機屋さんの存在がなければ生み出せなかった素材だと思います。国内の伝統的な織機とそしてそれを扱える職人さんは年々減少し続けています。製品を手に取っていただいた時に、「この素材はどこで織られたのだろう?」とほんの少しだけ思い浮かべてみていただけたら、嬉しく思います。

 



大容量のCecil-FMは正直なところ、「日常使いには少しだけ大きいかな」と感じる方もいらっしゃると思います。でもそのゆとりこそが、日常で真価を発揮します。それは一日の終わり、仕事を終えてスーパーやドラッグストアに立ち寄るとき。

調味料や飲料などの瓶もの、ごろごろした根菜、洗剤。重いものやちょっと嵩張るものは全部Cecil-FMの「ゆとり」が引き受けてくれて、傾けたくないお惣菜や冷たい食品だけを手持ちに。エコバッグよりも生活感が出ず片手も自由になります。サッと取り出したい鍵は内側口元のサイドにあるポケットに入れておけば玄関でまごつくこともありません。

 

 

ストラップは肩掛けにしては少しだけ短めなのですが、カーブ状にくりぬかれた口元のデザインのおかげで窮屈な心地はしません。バッグ本体がぶらぶらせず、腰のあたりで自然と重さが分散されて、不思議と重いものを持つのが楽なのです。サイド~底面までマチが一体になった角張りのないデザインは、物を入れた時もゆるやかに膨らみ、底が過度に沈み込みまず快適です。

体にフィットするトートバッグは汗をかく夏場は使っていると気になることもあるかもしれませんが、フレンチミリタリーコットンは自宅でお洗濯ができて清潔に保てるのもいいところです。私はライトグレーを使っていますが、いつもお洒落着用の中性洗剤でザブザブ洗ってしまっています。(干すときは脱水しすぎず、陰干し推奨です。)ずっと使っていて馴染んできても、しっかり目の詰まった生地感は健在です。

 

 


生活感が出にくいと言いながら、ずいぶん生活が滲み出たレビューになってしまいましたが、これはあくまでおすすめの使い方の一例ですので、普段ノートPCや書籍を持ち歩く方、1泊程度の旅行、マザーズバッグやジム用バッグ...etc、みなさまのお洒落な使い方も是非教えていただけたら嬉しいです。

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数年前からCecil-FMを使ってくれている友人夫妻がいます。それなりに身長差があるお二人なのですが、奥さんは肩掛け、背の高い旦那さんは手持ちで、日常の買い出しからちょっとしたお出かけまで、使ってくれているそうです。愛猫家でもあり『4キロくらいの猫も入りそう』とのことでした。

中目黒のショップでも、ご家族みんなで当店のバッグを使ってくださっているというお声をよくいただきます。「自分用に買って帰ったら家族にとられちゃって...また買いに来ました」という方も。ご家庭の中でひとつの同じアイテムを共有できるのはバッグならではなのかもしれません。余計な装飾がないニュートラルなカラーだから、使う人の世代も、用途も、性別も縛らず、誰が持っても馴染んでくれるバッグ。Cecil-FMはそんな自由さを備えているんじゃないかなと思います。大切なご家族への贈り物にもおすすめです。

 

>> Cecil-FM の商品詳細はこちら



写真・テキスト / Nao Watanabe

©️2026 ateliers PENELOPE